映画「新聞記者」見てきた!これはまさに日本社会の縮図!参院選前に観ておくべきだ!

先日映画「新聞記者」を観てきた。これこそが昨今の日本社会の縮図なのかと痛感させられた。まさに今の安倍晋三政権の下でなされていることとほぼ同じで、しかもよく2時間程度の映画の中で凝縮させたものだと感心した。つぶさに政治や社会における問題を観てきた望月衣塑子記者(東京新聞)の著書「新聞記者」をモチーフにしただけのことはある。

伊藤詩織さんを模した女性を準強姦した加害者が逮捕状取り下げとなったシーンをはじめ、医療系大学新設における巨額の金の流れ、内閣情報調査室(内調)における徹底した情報操作・政敵潰し、大学新設の闇を暴こうとした官僚への圧力~自殺など、まさに安倍政権下で発生した事件が盛り込まれたものだ。

事前にネット上で少しは情報を見ていたが、映画とはいえ、すごくのめり込み、手に汗握ってしまうほどのものだった。内調で働く元外務省の若手杉原の葛藤ぶりには涙が出そうになった。

杉原は元々外務省から内調への出向組だが、設定としては優等生のようだ。よく冷酷な上司からは「国を守る大事な仕事」といわれ、期待されていたものの、実は「国ではなく政権を守る仕事」と知り、違和感を持っていた。

また杉原はもうすぐ子供の出産を控え、それが心の支えだった。だからこそ政権のために国民を騙す仕事に違和感を感じ、それでも家族を守るために頑張るというジレンマに悩まされていた。官僚は一般的にエリートのイメージがあるが、この映画では官僚もやはり人間だということを示しており、人間味が感じられた。

一方、東都新聞で精力的にはたらく女性記者吉岡は、ストーリーの初めに深夜に届いた医療系大学新設の計画書にのFAXが届いており、それを調べることとなった。だが社内では周辺の記者たちが「民間企業委託なら首相案件ではないのか」と囁かれ、上司たちはなるべくスルーしようとしていた。

やがて杉原は過去の上司神埼と会食した。だが神埼は数年前の上司がきっかけのトラブルについて、全面的に自分が責任を被り、杉原はそれについて負い目を感じていた。ただ神埼は「責任をとれば今後も面倒を見てやる」と上から言われてもいた。元々神埼こそが「官僚の仕事は誠心誠意、国民に尽くすことだ」と苦言しており、杉原はその姿勢に感銘を受けていた。それが闇に向かおうとしていることを感じた。

案の定、後日に神埼は飛び降り自殺。そこからストーリーは急展開。通夜の際、杉原は神埼の家族と共にしつこい心無い記者に容赦なく質問をぶつけられたが、神埼の件で新聞取材のために同じく通夜に向かっていた吉岡と遭遇。だがその時は杉原が警戒していた。

ただ吉岡も杉原も神埼の死をきっかけに大学新設の件についての闇を暴こうと動いた。この事件はもしかしたら「政権がひっくり返るかも」というレベルだった。吉岡は途中までは上司に咎められたが、それでも情報を集めるうちに条件付きで上司を動かした。杉原は神埼と一時期共に働いた都築という人物に会い、色々探りを入れた。

そして神埼の自宅にて妻が大事なヒントを教え、大学新設が実はとんでもない計画を秘めていたことを突き止めた。真実がわかると、ついに内調の冷酷上司が吉岡にいきなり連絡し、彼女の父は自殺ではないと聞かされた。ほぼ同タイミングで杉原には口止めを要求し、究極の選択肢を突き出した。要は2人とも圧力をかけられ、それでも戦うかと突きつけられ、後はどう動くかというところでストーリー終了。

まさに政権にとってナイーブな案件を突き止めようとすると圧力をかけられるところが、現代社会を表していると思った。そして政権の闇に対して覚悟を決めて動き出した2人の言動はまさに勇敢だった。

中でも印象的なセリフは
内調冷酷上司の「この国の民主主義は形だけでいいんだ
吉岡記者「私達このままでいいんですか
だった。

要は権力者が巨悪だとしても黙って忖度するか、勇気をもって戦うか?それを問われたわけだ。そして今の日本社会は黙って忖度している。だからこそ安倍政権は7年近くもやりたい放題が続いてきた。

私は元々発足時から安倍政権に強く不満があったが、この映画を見て打倒安倍政権の気持ちがより強まった気がする。このまま安倍政権を容認していたら、さらに富裕層優遇・庶民冷遇が進み、格差社会や貧困化が深刻になる。消費税も10%どころか何かと口実をつけられ、騙されたまま20%、下手すればもっと増税させられる。何より憲法改正され、自民党草案にある緊急事態条項で国民主権が奪われ、政権批判でも処刑、いつでも戦争に送り込まれる、超地獄独裁国家となってしまう。

だからこそ国民達は今度の参院選で何が何でも自民・公明・維新といった改憲勢力を落とすためにも野党に投票すべきなのだ。それで野党が勝てばねじれ国会になる。そうすれば安倍政権の望む改憲は阻止できる。そのためにもこの「新聞記者」はうってつけの映画であり、自分は観に行って良かったと思っている。ぜひお勧めしたいし、参院選より前に観に行くべきだ。このままでいいと思わないなら、一歩進もうぜ!

そして今回の出演者たちは本当にお疲れさまでした。この映画も案の定政権には不都合で、テレビ業界で干されると懸念して断りの声が多数あったけど、出演者たちの勇気あってこそ成功したと思う。同時に望月衣塑子記者には感謝したい。よく原作の著書を作ってくれた。また映画の序盤では、すでにネットで出回っている内調やメディア制圧に関する動画が流され、そこに望月記者がちゃっかり出ている演出もよかった。
真実を伝える」「権力者を監視する」のがジャーナリストの真の仕事であり、望月記者は業界の鑑、またはヒロインといえる。これからも頑張ってほしい。

この記事へのコメント

2019年07月04日 03:53
サントスさんこんにちわ。
『新聞記者』私も観ました。
怖かったですねぇ。
特にラストシーン・・・
『えっ?!この後どうなるの?!』と思うのですが、
「この続きは映画を観ているあなた次第」と
言われているような気がします。
良い映画でした。

それにしても今回のリニューアルは酷いですね。
不具合も多いし使いづらい。
気持玉の復活は数カ月後だとか・・・
ブログを書くモチベーションだだ下がりですが、
がんばりましょう。 d(^-^)
サントス
2019年07月04日 09:57
ありぎりすさん、コメントありがとうございます。
「新聞記者」は面白く、同時に怖いとも思いました。
ラストシーンでは、やはり吉岡記者の父は自殺ではなかった、というのがいかにも圧力って感じでした。そして杉原への選択肢も。
はっきり結論を出さない終わり方って最近の映画では多いのでしょうか?
まさにこの続きは自分次第と問われているように思いました。
本当に今の日本において、国民達はこのままでいいのかというくらい平和ボケで、将来大丈夫かと心配になります。
この映画はそういう人にこそ見てほしいんですけどね。

話は変わりますが、今回ブログのリニューアルには不満があります。
不具合は今のところないけど、気持ち玉とかアクセス数が表示されないのが何か違和感を感じます。どんな意図で今回のリニューアルをしたのか。
私の場合は不定期更新ですが、とにかく今後も頑張りましょう。
あと、参院選では是非とも自民・公明・維新(改憲勢力でもある)には勝たせたくないですね。野党の勝利を祈ってます。