アニメでもリアルでも戦う女子って素敵だしカッコいい!

何か今更だけど、戦う女子って素敵だしカッコいいと思うことが多くなった。アニメもさることながらリアルでも。

かつては男尊女卑や「女子は男子に守ってもらう」というのが標準と見られていたが、時代が平成になったあたりから男女雇用機会均等法や国際的に男女平等にという風潮もあってか、戦う女子が日常的に思えてきた。だが長年の日本の風潮からのギャップもあってか、特別に輝いて見えることすらある。

その先駆者はおそらくアニメの「セーラームーン」だろう。月野うさぎをはじめとする5人の少女たちが巨大な悪を倒すためにセーラームーンに変身して戦うのがテーマ。ただうさぎ達のピンチにはタキシード仮面が助けに来てくれる。タキシード仮面の正体は地場衛で、月野うさぎの運命の恋人。長身で割とイケメンだ。女子の戦士だけで戦い、ピンチの時に現れるというのは、いかにもというストーリー設定だ。

その後2004年から15年以上も続くのがプリキュアシリーズだ。こちらは基本的に毎年シリーズやテーマを変えながら平均的に4人くらいの少女たちが巨大な悪と戦うのがテーマ。ただセーラームーンとの違いは、恋愛要素が少ないこと、戦闘はほぼプリキュアの女子だけで戦うのが前提だ。たまにココやナッツ(プリキュア5)、ポップ(スマイルプリキュア)、ジョナサン(ドキドキプリキュア)、相楽誠司(ハピネスチャージプリキュア)、ハリー(Hugっと!プリキュア)など男子(もしくは妖精のオス)も参戦するが、セーラームーンのタキシード仮面よりは使えないような気がする。まともに戦えるのはポップとジョナサンくらい。

だがセーラームーンみたいに男子の力を極力借りず、女子主体で戦うというのは2004年の初代の頃から新鮮だったといわれている。それもプリキュアがシリーズやテーマを変えながら15年以上人気を誇って続いた理由だろう。実際、普通の少女と見られる夢原のぞみや星空みゆき、朝日奈みらいや野々はなが敵の襲来に対して必死に戦う姿は素敵だしカッコいいと思う。

一方でプリキュアの戦闘については、ドキドキあたりからはヌルくなった気がする。色々規制が入ったのが原因だと思うが、スマイルまでに見られたような、「敵に吹っ飛ばされる姿が痛々しくも色っぽい」シーンが見られなくなったのは物足りない。何より女子だけで戦うのならもっと苦戦して然るべきなので不自然さすら感じられる。

そうした昔ながらの色気は不足がちだが、それでも基本的に女子だけで戦うというのは、時代の流れを感じるし、発想も特別で面白いと思う。日本は国際的には女性議員の比率が少ないことをはじめ、男女平等化については大幅に遅れている。中でも世界経済フォーラム(WEF)による男女格差の度合いを示す「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」2018年版では日本は調査対象149か国中110位とまだまだ低い。それでもセーラームーンやプリキュアといったアニメ人気のおかげで見直すきっかけにはなったのではないだろうか。またテレビドラマでも女性管理職を扱うものは少ないものの、経営陣を敵に回しても戦う女子が主役のものが散見されるようにはなってきた。

さて、リアルの世界だと日本の女性議員、中でも自公政権は女性比率が少ないが、野党は以前より比率は高まっている。その政治を監視するジャーナリストで注目したいのが東京新聞の望月衣塑子記者だ。

望月記者は今どきのジャーナリスト・報道機関のほとんどが自民党安倍政権の手下と化している中、数少ない反権力ジャーナリストの代表格だ。例えば2015年に強姦された伊藤詩織さんがその相手、つまり加害者だった山口敬之氏が2度も不起訴になったことに対しても、本人取材を申し込み2017年6月に長時間インタビュー。それに対して詩織さんは他の記者が次々逃げ出す中、真摯に接してきた望月記者に対して全幅の信頼を寄せたという。

そして象徴的なのが、菅義偉官房長官とのやり取りだ。
2017年6月8日、望月記者は加計学園問題と伊藤詩織さんの訴えに関して、40分の時間をかけて23回の質問を繰り返したことで注目を浴びるようになった。その後、学校法人加計学園問題、出入国管理法改正案、辺野古基地問題での土砂投入などでの丁々発止のやりとりが名物となり、野党及び同支持者から一目置かれた。
一方菅官房長官側は望月記者からの質問を受けるたびに旗色が悪くなったか、質問妨害が目立つようになった。望月記者が質問するたびに、上村秀紀報道室長が「質問は簡潔に」などと執拗に横槍を入れた。また19年2月26日の記者会見では、事実に基づかない質問を繰り返しているとして首相官邸が対応を求めている望月記者の質問に対し、「あなたに答える必要はない」「この場所は質問を受ける場であり、意見を申し入れる場ではない」と否定的コメントを残した。

だがこの菅官房長官の対応は本来あるまじきことだ。国民には知る権利がある。そしてマスコミ・ジャーナリストは「真実を報道する」「権力者を監視し、立ち向かう」のが使命だ。その権利や仕事を妨害する権利はない。

ただ昨今のマスコミは概ね安倍政権に忖度ばかりで、ジャーナリストとしての仕事を放棄している。そんな中で望月記者の仕事ぶりは素晴らしいと思う。まさに戦う女子ならではの輝きを感じる。今後はさらなる嫌がらせや下手したら殺害予告なども予想されるだろう。だが私は歴史上もっとも危険で悪夢の政権である安倍政権に媚びず、勇敢に戦う望月衣塑子記者を応援したい。彼女のような勇敢な記者がいなければ、日本社会はアニメの世界以上に危険な独裁社会になりうるのだから。

この記事へのコメント

真実
2019年05月30日 09:23
イソコの行為は普通に顰蹙買うだろう、記者会見場を私物化しているんだから。質問も長々として質問の要点が見えづらい、他にも質問したい記者がわんさかいるのに御構い無し、そりゃ注意が入って当然だ。彼女の職業倫理には疑問を感じる。

そもそもマスコミが「真実の放送」をしてきたためしがない。報道する段階で既に省略・歪曲がされている、右であれ左であれ。マスコミは「権力の監視機関」というが、実のところ自らが権力になりたいだけだろう。

管理人サントス
2019年06月04日 13:34
>真実さん

自分も確かにマスコミは信用できないです。マスコミは本来「権力を監視する」「真実を伝える」はずだけど、大半はそれを怠っているように見えます。その中で望月衣塑子記者だけは必死にやるべきことをやってると思います。官邸は都合の悪いことには全然答えず、仲間に妨害させる始末。長々としているとは思うけど、官邸が素直に答えればいいだけのこと。
それと他の記者がいるというけど、ほとんどは官邸に対して差し障りのないことしか言わない、つまりマスコミ本来の「真実を伝える」という仕事をしてない。ならばその記者たちに時間をとられるより前に望月記者が先んじてやるのは必然でしょう。彼女の職業倫理より官邸の答えないことの方が問題。国民には知る権利があるのだから。

それとせっかくなので聞きたいことが。
安倍政権はとにかく憲法改正にすごく固執しているけど、真実さんはどう思いますか?
あと、もし改憲が通ってしまい、自分自身が徴兵、下手すれば戦争に行くことになったらどう思いますか?
ちなみに自分は国民投票になったら絶対反対に投票、運悪く通ってしまった場合、それでも徴兵や戦争に反対しますけど。
真実
2019年06月08日 14:30
もっとはっきりした事実を掴みたければ内閣官房長官ではなく、もっと現場に近いところで取材すればよく、記者会見場を主戦場にする必要はない。質問内容を見ても個人的主義主観への同意やレトリックが多く、菅官房長官の答えは真摯かどうかはともかく論理には則っている。
ちょっと気になったのは、望月原作の映画が今月末に公開されるが、そのタイミングで彼女の露出度が上がっていることだが、まあそこは好きにやってくれとしか言いようがない。

さて、憲法改正の方が本題かな。
「憲法も時代と状況に即して変えていかなければならない」
というのが私の持論。
第何条の改正かにもよるが、第9条の話であれば「自衛隊の立ち位置」、現行の自衛隊に何ができて何ができないのかの整理は必要だろう、軍備増強するにしても逆に解体するにしても。第9条改正だけで徴兵云々は問題にはならない。
私個人としては「防衛力増強」には賛成、「対外侵略」には反対、そこは分けて考えなければならない。なお、永世中立国スイスは米ソにすらつけ入れられないほどの防衛力を身につけて初めて平和国家を実現している。
むしろ改正案第9章の「緊急事案」の第99条、これが通れば法解釈的に徴兵が可能になるかもしれない。こっちの議論の方が重要になるだろうし、政府もきちんとした説明をする必要がある。
ただ政治的(政権支持)、経済的(国内産業衰退)、軍事的(兵器の高度化・訓練)に鑑みれば、現実に徴兵制実現は難しいだろう。

自民党憲法改正案を読み通してみたが、全体的に明治懐古趣味的なのが気になるのと、「憲法」本来の目的を履き違えている感がある。憲法を遵守すべきは国民ではなく権力である。



管理人サントス
2019年06月11日 14:41
>真実さん

レスありがとうございます。
望月氏原作の映画はともかくとして、憲法改正の方では改正自体には賛成ですか。とりあえず個人的には百歩譲って防衛はある程度必要とは思います。ただ現状のように景気は決して良くない、最近は年金問題も出ているような状況では防衛力強化よりも国民生活を重視するくらいでいいのかと。一部富裕層が潤うだけでなく、全体的に国民生活に余裕が出ればその時は考慮してもいいかも。
ただ安倍首相は緊急事態条項をやりたいのが明らか。というのも歴代超A級戦犯と言われた岸信介のお孫さんで、どうしても意志を成し遂げたいという思いが感じられますから。それにネット上の動画を少し見たけど、稲田朋美を筆頭に自民党の議員数名が憲法の原則である国民主権や平和主義などを放棄しようと言わんばかりの発言がありました。やはり些細なことでも緊急事態条項を用いて独裁したい意図はあるのでしょう。これを封じるためには国民投票に入る前に憲法改正を阻止した方が安全だと思います。
やはり憲法を遵守すべきは国民よりむしろ権力者側でしょう。そうでないと先日の丸山穂高よりもっと過激な言動をする輩が現れるかもしれない。
真実
2019年06月11日 21:35
言葉足らずだったかもしれません。
私の考えは「原則論として憲法改正はあり(現行憲法を後生大事にする輩に対する皮肉も込めて)」だが改正案の内容による、そして自民党憲法改正案については9割方反対、といったところですね。
第9条改正で自衛隊の立ち位置をはっきりさせるのはいいとして軍事裁判所云々は危険なものを感じる。もし緊急事案条項と合わせ技で徴兵可能云々の話になったら、こちらも巻き込まれる可能性がある。
巷でいつも騒がれるのは第9条だが、これの改正だけで戦争国家になるとは限らない(逆に「平和憲法としてイマイチだから改正あり」という意見すら見たこともある)。
本当に怖いのは緊急事案はもちろんのこと、巧妙に基本的人権に制限を加えようとしているところと、憲法でやってはいけない「国民への命令」を行なっていることだろう。私もこの改正案はサントスさん同様潰すべきだと思っている。

ただ、日本は社会科教育がクソであることを痛感することが多い。東名高速煽り運転で逮捕された石橋被告に対するネットリンチを見て、彼らが義務教育程度の公民をこなしてきたのか疑いたくなった。きちんと日本史・世界史をこなしていれば日本会議や件の憲法改正案に対しても違和感を覚えるだろうが、彼らがそうなるとは思えない。
彼らが国民投票に参加できることを思うとゾッとする。

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