令和初日に映画「主戦場」見てきた!これは若者こそ見ておくべき映画だ!

今日からついに新元号「令和」になった。案の定、渋谷の大通りでは過去のW杯騒ぎやハロウィン騒ぎ同様、お若者がたくさん集まり令和騒ぎになった。もっとも過去のバカ騒ぎよりは少し抑え気味だったが。
さて、元号を挟んだ連休中に私は気になる映画を見てきた。ドキュメンタリー映画「主戦場」だ。ネット上ですごく反響があったようなので、極力切り詰めることを優先した私もつい気になって見に行った。

事前にネットで少し情報を見たおかげか、結論からすると概ね予想通りだった。
とにかく歴史主義者など極右勢力に該当する人々は慰安婦問題を一蹴、あるいは性ビジネスやら「奴隷じゃない」やら、否定論ばかり。

自民党の杉田水脈氏は「LGBT生産性なし発言」で昨年から叩かれていたが、彼女はここでもとんでもない放言ばかり。
「米国での慰安婦像設置のバックには中国がいる」
「どんなに頑張っても中国や韓国は日本より優れた技術がないからプロパガンダで日本を貶めている」
「嘘は当たり前って社会と、嘘はダメなのでほとんど嘘がない社会とのギャップだと思う」
すさまじいヘイトスピーチ連発。

また慰安婦については、強制連行され、性奴隷にされたと世界的にはいわれている。これについても「お金はもらってるし、遊びに行くのも可能。だから奴隷ではない」という声が極右勢力からあった。だが、慰安婦はほとんどが強制的に連れていかれ、兵士の相手をさせられており、大抵の場合本人の意思ではないのだから、ビジネスではなく奴隷ではないのか。脱走を試みる女性もいたけど、ほぼ捕まるか殺されたという話もネットなどで聞いたことがある。
また、21歳以下は禁じられているはずなのに、10代の少女も多数いたといわれている。


同時に極右勢力は差別がひどい。
テキサス親父(トニー・マラーノ氏)やマネージャーの藤木俊一氏は
「慰安婦像を見に行った時、像の顔にかぶせるための紙袋を持って行った。それがふさわしいから。ブサイクのガラクタには紙袋がお似合いだ」
「フェミニズムを始めたのはブサイクな人たちなんですよ。要するに誰にも相手にされないような女性。見た目も心も汚い、こういう人たちなんです」
「差別意識が元慰安婦は偽証しているとの考えにつながっているようだ」とナレーションで指摘されていたが、あまりにひどい。

韓国でも慰安婦は多くいたが、慰安婦として犯されると身内から「汚れた」という理由で排除されてしまう。この時代から日韓の対立、さらに現代まで至る右派vs左派が根強いが、この映画では単なる対立構造にとどまらない問題が指摘されていると思った。現に先述した韓国内での身内からの排除は日本でもありえないほど過酷な話なのだから。

一方で慰安婦問題を巡る右派の性差別的・人種差別的な態度については、映画の後半に「元修正主義者」にあたるケネディ日砂恵氏という女性の証言があった。数年前までは保守界隈に属し、「ネクスト櫻井よしこ」として保守論壇で注目され、右派では一目置かれていた。だが近年は色々真実を知ったためか、ナショナリスト達の主張に疑問を持ち、距離を置くようになったとのこと。映画内では否定主義者、ナショナリスト達の振る舞いについて述べていた。

その中でケネディ日砂恵氏は「否定主義者の嘘」を告白。
2014年11月1日、産経新聞の紙面で「著名な米国のジャーナリストが日本の慰安婦問題の調査に本格的に取り組んだ」として、マイケル・ヨン氏というフリージャーナリストが動き出した。その後産経では、同月27日付で「慰安婦『奴隷化』文書なし 米政府2007年報告に明記」との記事を掲載。要は、当時の戦争における調査において、日本の慰安婦にかかわる戦争犯罪や「女性の組織的な奴隷化」の主張を裏付ける米側の政府・軍の文書は一切発見されなかったとのことだ。これがいわゆるIWG報告書といわれるものだ。

案の定、マイケル・ヨン氏は保守界隈では高評価された。
「IWG報告書によって『20万人もの女性を日本軍が強制連行して性奴隷にした』という事実はなかった」という旨で各方面に流し、慰安婦問題は闇に消えつつあった。

だが、映画「主戦場」では、IWG報告書をめぐる右派の言説がひっくり返される。「元修正主義者」のケネディ日砂恵氏が後悔の言葉と共に「IWG報告書をめぐる右派の宣伝がいかに虚構か」と具体的に述べた。さらにマイケル・ヨン氏は慰安婦問題の調査において、相当高額の調査費を受け取っていたと判明。ヨン氏本人も「櫻井よしこ氏からお金を受け取った」とブログに表明。それを受けて映画の監督が櫻井氏に直撃。だが本人は「お答えできない」と一蹴。それでも表情は引きつっていたように見えた。

最後の方では岸信介氏や孫にあたる現首相安倍晋三氏のことも取り上げられた。最後には「戦争に加わりたいですか?」という旨のメッセージが見られた。歴史に詳しい方なら、安倍首相が「昭和の妖怪」と呼ばれるほど危険だった岸信介の悪しき夢を実現させようとしていることがわかったはず。

ナレーションがちょっとテンポが速く、歴史に興味がない方だったら、途中でついていけなくなる可能性もあるというのが唯一最大の欠点だったが、幸い危機感を持って少しずつでも政治・経済を学んだつもりの私は今回の趣旨・メッセージはおおよそ理解できたつもりだ。

やはり慰安婦問題というのは、戦時中の日本軍に強制連行された性奴隷だったのだ。しかも既定の年齢以下の女性が多くおり、惨い性差別も受けていた。そしてこの問題を蓋で閉じようとしたのが歴史修正主義者・極右勢力であり、相対して追及しようとした左派を徹底的に弾圧。さらに岸信介氏による「軍国主義・人権無視」国家の樹立~頓挫の歴史、それを安倍首相が受け継ぎ、憲法改正を急いでいる。その経緯から、ネット上では緊急事態条項が盛り込まれ、国の指示への国民の順守義務、すなわち無条件に国民の権利没収や戦争に回される可能性があると示唆されるようになった。

国民、特に若者達よ!今までは直接戦争に巻き込まれず、就職も一応うまくいったかもしれない。だが、安閑とはしていられない。働き方改革や社畜なんてユルいと思うくらいの危機が今そこに迫っているのだ!今の政権が続くなら、改憲、そして緊急事態条項によって、ほとんどの国民はいつでも戦場に飛ばされてしまう!それが嫌なら今度の参院選では自公維新以外に投票すべき!でもどうしても納得がいかないなら、まずは早いうちにこの映画「主戦場」を見るべきだ。むしろ若いからこそいい機会になる。特にネトウヨのアイドルともいわれる杉田水脈氏のヘイトぶりを見ればこのままでいいのかと疑問を持つことだろう。死にたくなければこの映画を見てから判断するがいい。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック