日産カルロス・ゴーン会長虚偽記載で逮捕!!約20年続いた非情・独裁体制はブザマに終焉!!

昨日、日産自動車カルロス・ゴーン会長とグレッグ・ケリー代表取締役が金融商品取引法(有価証券報告書の虚偽記載)で逮捕された。自身の報酬を過少申告した疑いがあり、東京地検特捜部が家宅捜索した。

詳細としては、ゴーン会長は2011年から15年までの5年間で99億9800万円の報酬を受け取っていたにも関わらず、有価証券報告書には49億8700万円の報酬があったと虚偽の数字を記載。つまり5年間通算50億円も少なく記載したということだ。なおケリー代表取締役もそれに深く関与していたという。

これが大リストラに成功した、大企業の経営者のやることか?本当に呆れたよ・・・!

1998~99年、日本経済は不況が続き、当時日産は約2兆円もの有利子負債を抱えていた。そこにやってきたのがルノーのカルロス・ゴーン氏だった。ゴーン氏は99年に日産の最高執行責任者(COO)に就任し、多数の生産拠点や販売成績の悪い販売店を容赦なく閉鎖・閉店するなどの大胆なリストラを敢行し、大幅なコストカットを図った「リバイバルプラン」で驚異的なV字回復に成功。その余勢をかって2001年には最高経営責任者(CEO)となった。2004年頃からネット株ブームが始まると、自動車株は人気が回復。2013年から強引ともいえる円安株高に突入すると、従業員のボーナスがうなぎ登りになるなど業績も順調となり、三菱自動車を傘下に収めて2016年には同社会長にも就任。2017年4月には日産社長とCEOは退任し会長になるものの、日産は三菱・ルノーとの3社連合によって世界販売台数では「1000万台クラブ」入りを達成。上半期だけでも17、18年と2年連続で世界首位にも立った。まさに「ゴーン帝国永遠なり」ともいわれるほど、産業界では神格化されていた。

だが1999年からの未曽有の大胆リストラについて、社内では当然不満もくすぶっていた。社内及び販売店では人件費も相応に削ることが求められ、その分従業員は通常ではありえないくらいリストラされ、就業環境が悪化、もしくは退職を迫られた。

業界ではこんな指摘もあった。
国内シェアをしっかり固めた上で海外戦略に出るならまだしも、目先の数字だけを追うために強引なコストカットとルノー・三菱との3社連合によるシナジー効果で数字上見栄えをよく見せただけに過ぎない。そんなやり方で突出した額の報酬を得ても、従業員からすれば面白くない。

実は昨今のゴーン氏の報酬はトヨタ自動車や本田技研の経営陣と比べても圧倒的に多いといわれている。どうせなら過少申告ではなく、実際に自ら報酬を減らすべきだった。むしろ残った従業員に還元すべきじゃないのか。不況時に会社を追われた元従業員は気の毒だが、せめて厳しい時代を生き残った従業員に報いれば、彼らはまだ納得できただろう。

またゴーン氏は事あるごとにブランド力向上にこだわっていたようだが、そのために異常なほど数字にこだわり、非情なやり方で従業員を過剰に減らすとはまさに悪魔の所業ではないか。その上自身の報酬をごまかすなんてまさに人間として最低だし、日産ブランド低下にもつながる。経営戦略でも徐々に国内市場を軽視するようになったが、元々ゴーン氏はルノーを率いており、ルノーは欧州に強い。同時に北米(アメリカ)なら需要はまだ多い。それが欧州・アメリカ重視に舵を切った背景だろうが、これも性急なブランド力向上主義に固執していた弊害ではないか。

そして今回の一件によって、3社連合における日産の影響力低下が懸念される。ルノー陣営は今後も連携を望む声があるが、三菱はここぞとばかりに日産への不満をあらわにする可能性がある。だが三菱にしても過去に少なからずリコール隠し問題があっただけに、自社でも不正行為が行われていなかったか怪しまれても不思議ではないほど不安定な状況だ。何より肝心のトップが逮捕されたことで、3社連合の世界戦略も先行き不透明が予想されるだけに、今後の連携については期待より不安の方が大きくなるというもの。

カルロス・ゴーン氏の数字やブランド力にこだわり過ぎたことによる非情・独裁体制は20年目でついに終焉を迎えることになる。大胆過ぎるリストラ、それによるV字回復、さらにはライバル三菱まで含めた3社連合は世界を驚かせたが、その弊害も大きく、最終的には自身の見苦しい虚偽申告による逮捕はブザマとしかいいようがない。何よりも約20年もの間、独裁体制によって非情で人間味のない経営を続け、社内を疲弊させてきた報いだろう。

だが一方でゴーン氏による非情・独裁体制が終わることで、従業員は呪縛からは解放されたといえる。当面は信頼失墜による株価低迷や業績悪化の危機はあるだろう。だが、ゴーン氏の時代にできなかったことに新たに挑戦することは可能なはず。また一方通行的な独裁体制から脱却して、過剰なノルマにとらわれない企業体質に生まれ変わるチャンスでもある。何より理不尽なほど報酬をもらい過ぎたアンタッチャブルがいなくなったことで社内の風通しはよくなるはず。それでも日本はスキャンダルや不祥事にうるさい文化なだけに当面の逆境にどれだけ耐えられるか。まずは業績・パフォーマンスはどうあれ「脱カルロス・ゴーン」の姿勢をアピールすることが必要だと思う。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 15

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた
ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック