イニエスタ&フェルナンド・トーレスの黒星デビューで一言!「サッカーはカネでやるものじゃない!!」

J1リーグが中断から再開して2試合目、ちょうど前半戦最後の17節目にして、ついに噂のアンドレス・イニエスタが神戸で、フェルナンド・トーレスが鳥栖でJデビューを果たした。結果は神戸が湘南に0-3、鳥栖が仙台に0-1と敗戦。それでも両会場とも地獄の猛暑にも関わらず通常以上の集客を見せ、途中出場の瞬間は大いに盛り上がった。ただ私はそれでも一言言っておこう。

サッカーはカネでやるものじゃない!!

もちろん他のスポーツでもそうあるべきだ。ただサッカー界は近年、欧州や中国を筆頭にマネーゲーム化してきた。Jリーグも村井満チェアマンを筆頭にDAZNマネーでACL進出チームだけを特別強化させたり、J2でもJ1からの降格チームは1年目だけは救済金を得られるようにするなど、弱肉強食や格差拡大を推し進めているのが見え透いているほどだ。

だがスポーツは本来、対戦する者同士が極めて同条件で、双方の力が拮抗してこそ盛り上がり、感動するというもの。感動するからこそまた見たいというお客様が増え、口コミなどで新規客も増えるというのが本来の構図なのだ。実際Jリーグは村井チェアマン就任前までは優勝争いのみならず降格争いも非常に盛り上がっていたはず。それと同時に野球界で巨人中心に見られたカネによる汚さとは対極ともいえる「地域密着」が魅力だった。DAZNマネーの使い方という部分で「地域密着」はともかく「均衡・下剋上」の魅力を損ねてしまった村井チェアマンの罪は重い。

また神戸がアンドレス・イニエスタ獲得直後からやたらと外国人枠撤廃を求める声が強くなったことも大いに不満だ。もし外国人枠撤廃した場合、基本的には鹿島・浦和・神戸あたりの分厚い選手層と資金力を誇るチームがますます強くなりすぎ、2強以外は見所なしのスペインリーグの二の舞になってしまう。それでは日本代表、もっといえば日本サッカー界を底辺から底上げするという本来の理想が崩壊することになりかねない。現にスペインはW杯優勝後、2大会連続でふがいない結末を迎えたのだから。楽天グループや村井チェアマンはもはやサッカー界の未来を真剣に考えているとは思えないので、日本サッカー協会の方が今後の育成についてしっかり考えてもらった方がいいんだろうな。

さて、Jデビューしたスペインの2大スターについて。
イニエスタは後半14分からの出場だが、さっそくパスサッカーの権化らしいプレーはいくつか見られた。右のスペースに走りこんだ安井拓也へのスルーパス、その後の安井はパスをカットされたものの、このパスをきっかけに劣勢の試合でもイニエスタの奥深さを感じるパスやボールタッチが見られた。時間を追うごとに3-0とリードしたはずの湘南も人数をかけて必死に止めようとしていた。負け試合でも一応の爪痕は残せたのではないだろうか。
ただイニエスタは途中出場が前提だったものの、前半の神戸は明らかに湘南の執拗な走力・プレスに捕まることが多く、楽天グループが目指しているバルサ化には程遠いと思った。むしろ「サッカーにはカネよりも大事なものがあるんだ!」という湘南側の悲痛な叫びすら感じられた。CBでありながら174cmと小柄な坂圭祐の先制ヘッドからは、「小粒でもサッカーへの情熱なら誰にも負けない!」「身長やカネが足りなくても、工夫しながらサッカーはできるんだ!」という気概を感じたものだ。

鳥栖のフェルナンド・トーレスは後半5分からの出場。こちらはFWだがボールタッチした時の盛り上がりようは集客力で上回るノエビアスタジアム神戸にも負けない、もしかするとそれ以上だったようにも感じる(DAZN観戦した感覚で)。さすがにスペイン仕込みの足元の巧さは見られた。ただスピードはそれほどでもなく、むしろビクトル・イバルボの方がより迫力があったのではないかとも思える。外国人枠の問題はあるものの、それを工夫して起用するのもプロの監督の仕事というもの。早ければ次節から大物2トップを見てみたい。
それでも試合の方はやはりトーレスは後半からの出場が前提だったのだろうが、前半は仙台の方が主導権を握っているように見えた。シュート数などは鳥栖の方が多かったが、前節横浜Mに8失点したとは思えないくらい、意思統一された攻守が見られた。こちらもやはりカネより情熱や工夫をもって頑張っているのが伝わった。後半トーレスまで含めた鳥栖の猛攻は見られたが、それでも小粒でよく走る前線を中心としたハードワークで耐えまくり、後半42分、石原直樹からジャーメイン良へのスルーパス、ジャーメインが鳥栖DFラインを抜け、グラウンダークロスから左サイドを駆ける西村拓真が押し込み勝ち越し。両ワイドを活用した攻撃、そしてこの石原からの素早い縦パスや展開からの攻撃などはまさに大物外国人不在の仙台の強みといえよう。湘南同様、カネに頼らない創意工夫あふれる戦いを見せて、大物外国人獲得に浮かれるチームを倒してくれて本当によかった。

今後も8月中旬までは移籍ウインドウが開いているため、特にJ1では思わぬ大物獲得、あるいは海外組日本人のJ復帰の可能性は残っている。海外組のJ復帰はいいとしても、これ以上の大物外国人獲得はご遠慮願いたい。というのは、過去にも述べた競争原理の低下もあるが、日本の気候・文化に馴染むのに時間がかかり、特に攻撃的選手はJリーグ独特の守備戦術に対応できるか不安だからだ。またゲーリー・リネカーやイルハン、ディエゴ・フォルランなど失敗例が多く、身の丈に合った戦いをした方が吉だったはずのチームが裏目に出るのを見たくないからだ。そもそもJリーグはクラブライセンスがあり、3年連続の赤字は許されないはず。神戸や名古屋、浦和など赤字とは無縁の金持ちチームもいくつかあるが、他のチームが煽られたかのごとく負けじとエスカレートして経営面で危機を迎えるとしたらもったいない話だ。欲を言うなら、資金力不足のチームほど、イニエスタの神戸やフェルナンド・トーレスの鳥栖、常勝軍団鹿島との戦いで通常より神経を研ぎ澄ませ、質の高いゲームをして、願わくば大物食いをしてくれれば一番いいのではないか。そのような姿を見せられた新規客がリピート客になれば収益はその分上がるのだから。カネよりも日ごろからの取り組む姿勢、創意工夫で勝負する方が好感が持てると思う。

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