人間、中でも日本では環境が大事。スパルタ・体罰や消耗系練習よりマイペース・効率重視が勝つんだよね!

前から感じていたことだが、人間、特に日本においては、生まれつきの家庭環境やトレーニング環境の充実度で命運が決まるものだよな。最近でも日銀主導の悪質な追加金融緩和でさらに円安、すなわち値上げが著しく加速し、株価も上がってはいるが、そうした中で勝ち組として安心して生きていけるのは概ね英才教育を受けられ、周囲からのイジメなどのリスクを完全に排除できるエリートか、出自はどうあれ理屈じゃないほどの目利きを持つ天才しかいないと痛感したからね。

さて、今回はそういう理由から環境や指導方法について、スポーツが主体となりそうだが、あらためて自分なりの理論や感想を述べていきたい。

まずは悪い例からいこう。プロ野球楽天イーグルスは来年からデーブこと大久保博元氏が正式な監督となる。この大久保監督といえば、現役時代はやんちゃな強打捕手として鳴らしてきたが、2010年には西武において当時の大物新人左腕菊池雄星に対する暴力騒動を起こし、案の定同年オフにチームを離れた。後に楽天のコーチ、さらには2軍監督も経験。今シーズン終了後、星野仙一監督退団によって就任に至ったわけだ。

だが楽天でも大久保監督は時代錯誤で、欧州や南米なら袋叩きにされるほどの独りよがりなスパルタ流を強要。あるキャンプ時には脱水症状になるくらいボロボロになった選手がいてもまともな対処はしなかったという。そして一軍監督になるとさっそく秋季キャンプで無休を宣言、さらには年長者に対して「直立不動のあいさつ」を強要。さすがに物議を醸したのか、キャンプの日程はわずかながらOFFの日を設けたが、地区清掃に変更された日もあるだけに、選手にとっては戦々恐々だ。今時休日返上で黙ってついていく人材なんてなかなかいないだろう。オンとオフは明確に切り分ける方がモチベーションが保ちやすく、いい仕事しやすいから。オーバーワークでリタイアされたら元も子もないよね。

もう一つには、高校野球の超名門だったはずのPL学園をあげておこう。PL学園野球部といえば1985年には清原和博と桑田真澄が打撃と投手の柱として無双といえるほどの活躍で人気があった。だがそのPL学園も当時から体罰やスパルタ流が日常化し、一部では問題視されていた。そして近年になると、同じ大阪のスポーツ名門校桜宮高校でバスケ部顧問による過剰な体罰、その苦痛による自殺事件が発生。それによって、これまで体罰やいじめが当たり前だった日本社会でもようやくまともに体罰反対が論じられるようになり、かねてから体罰主義だったPL学園も批判されるようになった。PL学園において目立ったのは付き人制度というもので、下級生は自動的にどこかの先輩の下で奴隷のような仕事を求められていた。例えば、付くことになった先輩のユニフォームの洗濯、スパイク手入れ、食事の用意、夜間練習の相手、これらのことを無意味なまま続けるというもの。中でも洗濯については、寮の洗濯機の数は限られており、順番を争い、それが原因でチームとしてのまとまりが失われたり、有能な才能を持ちながら、才能をつぶされる悲劇が生まれたくらいだ。

実は日本の、特にアマチュアスポーツ界ではこの手の悪しき伝統がいくつもある。代表的には、一部の学校だけは未だ残っている体罰、完全上下関係主義、人気マンガ「テニスの王子様」で唯一批判された罰走、不必要なまでの過剰筋肉トレーニング、野球部ではまだ目立つ丸坊主などだ。正直過剰な筋トレや罰走(無駄な走り込み)で日本人はACミランでエースになれるのかい?フルメンバーのブラジル代表に勝てるのかい?丸坊主にすればDeNAみたいなお荷物球団に所属して巨人軍に勝てるのかい?もし中田英寿がおらず、先輩に常に敬語を使ってばかりで窮屈な状態なら、1998年フランスW杯に出られたのかい?そう考えると、PL学園のようなやり方では世界に通じないのは明らかだよね?大久保監督みたいな無情なスパルタ主義では下克上なんて無理だよね?

それに対して最近勝ち組となっている人材は、概ねこうしたデーブ流やPL流とは相対するようなやり方で成功している。例えば野球では長野久義や90年代に注目された野茂英雄。彼らは高校時代全国区ではなかったが、それでも先進的な科学的トレーニング、あるいはゲーム感覚で楽しめるようなやり方で、ノンプロの雄に浮上してきた。サッカーの本田圭佑は高校サッカーで活躍していたが、怪我を別にすれば挫折とはほとんど無縁で、むしろ効率主義だったのだ。

本田は幼少時代からスポーツでは負けず嫌いで、サッカー以外のものでも気が向けば誰にでも勝負を挑む傾向があった。ただ中学時代には守備や走力で弱点を指摘されていた。それが原因でG大阪ユースに進めなかったと報じられているが、それでもG大阪Jrユースで充実した練習ができていたし、高校ではかなり自由や裁量を与えられ、効率よく弱点を克服してエースとなった。その後も常にマイペースで自分を磨き、PL流やデーブ流の染み付いた同級生や先輩たちを次々と追い抜くほどになった。それが長く続く欧州での成功につながっているのではないか・・・。

他の競技でも最近テニスで連勝中と絶好調の錦織圭、男子フィギュアスケートの羽生結弦あたりがやはり自分自身の成長、弱点克服など、他の選手と比べて最大限ムダを省き、楽しみながらこなせるようなトレーニングに特化してスターの座を射止めた。錦織は13歳で渡米し、最初のうちだけは言葉の問題など苦労したようだが、それでも早いうちから優秀な指導者に巡り会えたのがよかった。

こうしてスポーツの成功者についてもいくつか振り返ってみると、やはり生まれつき才能に恵まれ、早いうちから充実した環境でトレーニングさせてもらったのが大きいんだとつくづく感じたものだ。悪しき風潮ともいえるような無駄な消耗系トレーニングや愚かな指導者による体罰や理不尽な怒り、不毛な上下関係に巻き込まれていたら、彼らはいずれも潰れていただろう。

さらにいえば、一般の学生やビジネスマンでも該当するところはある。先述したエリートにしても、幼少時代から体罰や親の理不尽な怒り・虐待とは無縁、さらにはいじめの被害にあうリスクも予め排除され、ただ受験勉強やテクニックだけ覚えればいいという環境で育ったからこそ、好条件の大企業に入社できるようになり、暴力的インフレを導こうとするアベノミクスや庶民にとっての殺人的黒田バズーカにも十分耐えられるはず。株式投資の勝ち組にしても、一部天才を除けば多くの場合はじめから不正なやり方が許されるようなコネがあるからこそ順調に儲かるわけだ。

才能や環境が物足りなくとも、家がお金持ちなら誰からも気を使ってもらえるし、才能を伸ばす環境だって後から十分手に入る。情報収集でも一般の人より有利で、それだけデーブ流やPL流を回避しやすくなる。それなら最初はポテンシャルが低くても、純粋培養で安心して成績は伸ばせるわけだ。

早い話、「お金持ち家庭」「政財界と強力なコネがある」「自身に恵まれた才能がある」「無駄なく楽しく才能を伸ばせる」といった前提がある人材でなければ、特に日本やアメリカでは幸せにはなれないということだね。百歩譲って、金持ちではなくとも、突出した才能と充実した環境だけでもあればまだ救いはあるだろうが・・・。

こうして考えると、つくづく私は環境が悪すぎたと思う。もし私が先述した本田や羽生、長野、あるいは英才教育育ちのエリート達みたいに、はじめからイジメや体罰などと無縁で、途中でくじけることなく、効率よく才能を伸ばし、勝てるためのテクニックを身につけられる環境にいれば、今までみたいに親からも粗末に扱われたり、ブラック企業なんかに務めることになり、人生を棒に振ることはなかったはず。来年秋からの消費税10%が見送りになればそれに越したことはないものの、正直私は今から頑張ろうという気にはなれない。結局日本では最初からいい環境に生まれてこなければ、努力しても報われる可能性は低いのだから。むしろ今度生まれ変わったら、日本ではなく、フランスかドイツ(旧西ドイツ)の大富豪・御曹司に生まれ変わりたい。それなら私だって勝ち組でずっと人並みかそれ以上に楽しい人生を歩めるのだから・・・。

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この記事へのコメント

ねずみ
2014年11月29日 13:03
最近フィギュア男子で騒がれている羽生結弦って調子に乗りすぎでは?前に他の選手とぶつかって怪我した時はかわいそうだと思ったけど、強行出場して5回もコケながら2位というのはおかしいです。もともと温室育ちでいい思いしすぎなのだから、もう変な贔屓はやめましょう。
理論好き
2015年01月25日 13:24
羽生結弦、錦織圭、本田圭佑などの成功は確かに体罰やイジメ、挫折のリスクを完全に排除した抜群の練習環境の賜物。つまり体罰主義やイジメられた経験があったり、道を外したら、あんな成功はあり得なかったわけですね。ただ先日のサッカー日本代表の負けを見ると、純粋培養され過ぎたツケが回ったような気がします。体罰は良くないにしても、いつまでも逆境や挫折とは無縁でやたら持ち上げられている人が勝ち続けるのも良くないと思います。
そういう意味ではテニスの錦織圭も次あたりで負けた方が悔しさからもっとひたむきになれていいかなと。
ペロン
2015年04月17日 21:17
結局日本はビジネス、スポーツ、受験など、ほぼ全ての分野で、生まれた環境によって優劣や明暗がくっきり分かれてしまう。そういう意味では、日本でいい思いできるのは本当に恵まれ過ぎた環境で純粋培養された人だけですね。大半の人々は努力しても意味がないじゃないですか。むしろ羽生結弦や錦織圭、巨人の長野久義なんてズルいですね。彼らこそ劣悪な環境に生まれて大いに苦労すればよかったのに。

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